Senin, 01 Juli 2019

「Steamサマーセール 2019」でオススメしたいゲーム11選。あなたがまだ知らない(かもしれない)光るゲームたち - AUTOMATON

PCゲーム配信プラットフォームSteamにて、サマーセールが開催中だ。実施期間は日本時間2019年6月26日から2019年7月10日午前2時まで。大量の作品が値引き対象となっており、どのタイトルを買うべきか悩んでいる方も多いだろう。そこで、AUTOMATONライター陣が、Steamサマーセール 2019 で購入をおすすめしたいタイトルを計11本紹介する。大作や網羅的な紹介は別サイトにお任せするとして、インディーゲームを中心にライターがそれぞれ個人的に気に入っているタイトルを熱烈にチョイスしてもらった。本稿にて自分に合ったタイトルを見つけてもらえれば幸いだ。

「fault」シリーズ

『fault – milestone one』444円(1480円、70%オフ、日本語あり)(Steamストアリンク)
『fault – milestone two side: above』592円(1480円、60%オフ、日本語あり)(Steamストアリンク)

マナクラフトと呼ばれる技術が発展した世界を舞台に、少女たちの冒険を紡ぐファンタジーノベルゲーム。ルゼンハイド王家の守護を歴任してきた名家の娘にして、2つのマナをマスターしたデュアルクラフター、リトナ=ラインヴァスタがルゼンハイド城襲撃の渦中、危機を逃れるため守護対象である王家の姫セルフィーネ=ルゼンハイドと共に転移し、二人がマナの薄い土地───世界の裏側からの帰還を目指して旅をする物語だ。

マナクラフトは平たくいって魔法のことだが、本作の魔法にはルールがあり、万能には程遠い一つの技術に過ぎない。マナの薄い土地に飛んでしまったせいで、優れたクラフターであるリトナには重い足枷が付きまとうし、ルゼンハイド城を襲った敵は強大で目的も不明と、問題は山積みだ。そんな状況の中、1作目『fault – milestone one』では緊張感の高いバトルシーンから始まり、転移した直後の混乱から、カディナ市を去るまでの物語が、2作目『fault – milestone two side: above』では、ピスカンタ国を舞台に繰り広げられる騒動が描かれている。プレイ時間は合わせて6時間程度。テンポよく進んでいく物語と、ルールありのファンタジーを成り立たせる世界設定の数々。キャラクターを表情豊かに描くイラストが本作の魅力となる。

『fault – milestone one』は2013年の作品であり少々古いが、コンシューマーへのリリース準備も兼ねてアップデートが行われており、2018年にビジュアル面が強化。シナリオはテンポが良い余り丁寧さに欠ける部分もあるが、粗い以上に熱いので、3作目にして作中作童話を描くスピンオフ『Mhakna Gramura and Fairy Bell』と、2019年リリース予定の4作目にして前日譚『fault – SILENCE THE PEDANT』も合わせて、ノベルゲームに抵抗がない方は遊んでみてはどうだろうか。
by Keiichi Yokoyama

The Painscreek Killing

792円(1980円、60%オフ、日本語あり)(Steamストアリンク)

探偵が好きだ。不可能に思える密室殺人。不可解に見える状況証拠。不可避に訪れる数々の事件を華麗に解き明かし、真相を詳らかにしてみせる、そんな名探偵が好きだった。『The Painscreek Killing』は、地道な調査を元に未解決事件の真相を解き明かすミステリーADV。事件をきっかけに人が居なくなってしまった1999年の「ペインスクリーク」を舞台に、プレイヤーはハワードタイムズの記者となって、1995年に起こったビビアン・ロバーツ殺人事件と、それにまつわる「ペインスクリーク」の謎に挑戦できるゲームだ。

ゴーストタウンとなった「ペインスクリーク」の町が調査可能なエリアとして用意されていて、全ての家に入れるわけではないものの、元市長の邸宅や廃病院、教会などは引き出しまで探索可能。膨大なエリアの中を自由に歩き回り、人のプライベートに土足で上がり込んでは日記やメモに目を通し、真実に一歩ずつ近づいていけるようになっている。頭の中に描いた推理が、証拠が集まるにつれて形を少しずつ変えて、事件の全容が見えてくる感覚は、得難いものがある。またゲーム終盤には、本作がゲームであったことを思い出させる刺激的な演出が用意されていた。

一方で、本作のゲームプレイはとにかく地味。シラミつぶしに手がかりを探し、全ての証拠を確かめていくのは事件を追うものの姿勢としては正しいが、煩わしい側面もあり古いアドベンチャーゲームを想起させる。あちこちに鍵がかかっており、探索漏れで鍵を取得し損ねると、途端に地獄が見える点も辛く、万人にはオススメ出来ない。もしプレイするなら、その際は丁寧な探索を心がけ、カメラを使って気になるものはとにかく撮影することと、何らかのメモを用意することを推奨したい。
by Keiichi Yokoyama

Super Rad Raygun

130円(520円、75%オフ、日本語なし)(Steamストアリンク)

『Super Rad Raygun』は、ゲームボーイ愛あふれるアクションゲームだ。ゲームボーイの液晶画面を思わせる4階調のモノクログラフィックを採用し、縦解像度も当時に倣い144p。そして、ゲームボーイ本体のような体をした主人公のロボットRad Raygunを開発したのは、ゲームボーイの生みの親・横井軍平氏そっくりのYokoi博士である。

一方、そのゲームプレイは『ロックマン』風。腕から撃つショットで敵を倒し、見覚えあるポーズでジャンプしながらステージを進み、最後にボスと戦う。パワーアップアイテムを獲得すると、ショットなどのアップグレードや、スライディングなどのアビリティを覚えることが可能。ダウングレードして割り当て直すこともできるため、ステージに合わせて調整すると良いだろう。なお各アクションはバッテリーを消費し、残量が少なくなると、電池切れ間近のゲームボーイのように画面が薄くなっていく。

本作は、Xbox 360向けに発売された『Rad Raygun』の拡張版で、開発元TRU FUN Entertainmentについては個人的に当時から興味を持って見てきた。しかし、今年の8月いっぱいで閉鎖してしまうそうで、本作もSteamでの販売を終了するとのこと。最後のセールということでぜひ。
by Taijiro Yamanaka

Katana Zero

1140円(1520円、20%オフ、日本語あり)(Steamストアリンク)

サムライ、ドラッグ、サイエンス・フィクション。美麗なピクセルアート群に、VHS機器でレトロウェイヴドラマを再生しているかのような映像演出。パズル的爽快感と視覚的美しさが同居する「時間停止」と「一撃死」を融合させた戦闘システム。とにかく製作者自身が好きと考えたあらゆる概念を詰め込めるだけ詰め込んだであろうこの『Katana Zero』は、決して万人に勧められる作品ではないが、万人に勧めたい欲求に駆られてしまうアンビバレンツを孕んでいる。

その様相は決して洗練された一つの作品とはなってはおらず、アブラニンニクヤサイマシマシ、食らい尽くせるなら食ってみろと言わんばかりの悍ましさだ。しかし一度プレイを初めてしまえばボタンを動かす手が止まらなくなることだろう。スピードランモードやハードモードが実装された今でもリプレイ性は薄く、記憶と現実を主題に掲げる秀逸な物語はゼロの文字が指す通りに終わる。静のドラマと動なゲームのパートバランスは完全に崩れ、正直ボリュームも少ない。だがめちゃくちゃ面白いものは面白いのである。一時的で構わない、濃厚なトリップ体験がしたいという方におすすめの一本だ。
by Takayuki Sawahata

The friends of Ringo Ishikawa

1043円(1490円、30%オフ、日本語あり)(Steamストアリンク)

授業をサボって掴み取った自由があんなにも狭くちっぽけなものだったと知ったのは、私が上京を果たし、一人暮らしをはじめた頃だった。

『The friends of Ringo Ishikawa』は、オープンワールドというシステムを逆手にとり、少年少女が心の内に抱く世界の豊かさとその矮小さを巧みに描くことに成功した、ジュブナイル2Dアドベンチャーである。プレイヤーは不良グループのリーダー「リンゴ」として、枷に嵌らない「自由気まま」な学生生活を送ることができる。ジムに通って体を鍛え、くにおくんライクな喧嘩に勤しむのもよし。一日中机に齧りつき、金目当てで奨学生になるのも良い。怪しげなバーに出入りして火遊びするのもいいだろう。腹が減ったらバイトして稼いだ金で飯をたらふく食い、ゲームして本を読んで寝る。なんて充実した毎日。自由な世界。だがリンゴは知る由も無いのだ。いや、目を逸し続けていただけなのかもしれない。世界の外側と、永遠の非実在。大人になるということ。昨晩のTV番組がどうで、週刊雑誌の中身がどうで、誰と誰が付き合っていて…それが世界の全てだった時代は誰にでもあったはずだ。青春が生む輝きと影を体現する傑作を、この機会に是非。
by Takayuki Sawahata

トラブル☆ウィッチーズ Origin ~アマルガムの娘たち~

245円(980円、75%オフ、日本語あり)(Steamストアリンク)

今年も夏のシューティングゲーム祭の時期がやってきましたね。 というわけで今回紹介するSTGは『トラブル☆ウィッチーズ Origin ~アマルガムの娘たち~』です。
本作は多数のSTGを生みだしてきたインディースタジオであるスタジオシエスタが制作する横スクロール弾幕シューティング。 2007年に同人ゲームとして発売されてから、Xbox360版、アーケード版、そしてSteam版とバージョンアップを繰り返し完成度を高めてきた作品で、『コットン』のようなファンタジー世界観の可愛らしいグラフィックと、そのキャッチーさを裏切らない遊び易さが特徴です。 自機となる魔女たちはデフォルトでも5体、DLCキャラも含めれば10体以上。 全員にストーリーとボスとの掛け合いがフルボイスで用意されており、ボリュームは十分すぎるほど。 彼女たちの使う「魔方陣」は敵弾をせき止め、錬金して消すことができるので、弾避けに慣れていなくても意外となんとかなります。 また、ショップでの買い物要素があるのもポイントで、魔法カードとして一定時間発動できる強力な攻撃を購入できます。 雑に使ってザコを蹴散らしてもよし、パターンを作って戦略的に利用するのもよしのナイスなシステムです。 STG初心者にもおすすめのサクっと遊べるSTG、これが245円は買いです。
by Takumi Kuriki

Closure

98円(980円、90%オフ、日本語なし)(Steamストアリンク)

100円以下で買える横スクロールのパズルゲーム。ステージには光と闇しかなく、闇は虚無であり、無限に続く奈落だ。そこは量子論的な世界であり、光をあてて観測することによって、はじめて足場は現れる。光に照らされていた時には確かに存在した足場も、闇の中では存在しない。ひとたび闇に包まれれば、プレイヤーはたちまち闇の深淵に転落死することになる。まさに「一寸先は闇」だ。プレイヤーは様々な光源を持ち歩き、あるいは方向を変えながら、暗闇の中で、不確かな自分の足場を一歩ずつ踏み固めていくことになる。暗闇はプレイヤーに死をもたらすばかりではない。立ちはだかる壁も、光に照らされていない限り、そこには存在しない。光の位置をうまく調整することで壁を乗り越えることもできる。ボリュームは膨大で、闇はどこまでも広がっている。

古いゲームなので、4Kモニターでの表示では不具合が出るようだ。Closure.exeのプロパティから、互換性タブを選択し、高DPI設定の変更から、高DPIスケール設定の上書きにチェックを入れることで問題なくプレイできる。日本語対応ではないが英語は設定画面のみ。プレイにはなんの支障もない。
by Masahiro Yonehara

Nation Red

67円(198円、66%オフ、日本語あり)(Steamストアリンク)

100円以下で買えるトリガーハッピーなトップダウンシューター。群がるゾンビたちを迎え撃ち、血の海に沈めるだけのゲーム。頭をカラにして数分間で楽しめる手軽さが売りだ。1ゲーム2、3分楽しむ間に、豊富な武器と100種のパークが次々にドロップする。ミニガンや火炎放射器など、殺傷力の高い武器を使い続けると、無性に楽しい。ワンプレイが短くテンポが良いため、気がつけば繰り返しリトライしてしまう中毒性がある。全18ステージにミッションモード、サバイバルモード、フリープレイモード、バリケードモードと4種のゲームモードがある。もし付き合ってくれる仲間がいれば、ローカル&オンライン協力プレイにも対応している。

「足の遅いゾンビになぜ人間が追い詰められるのか?」と疑問を持ったことはないだろうか。本作は鈍くさいゾンビが俊敏な人間を追い詰めることができる理由を教えてくれる。生き延びるのは容易ではない。古いゲームなので、環境によって不具合が発生するようだ。筆者の環境ではNationRed.exeのプロパティから、互換性タブを選択し、互換モードにチェックを入れることで、問題なくプレイ可能だった。数多の類似ゾンビシューターのなかで、長年にわたってお気に入りの一本である。
by Masahiro Yonehara

FlatOut: Ultimate Carnage

396円(1980円、80%オフ、日本語なし)(Steamストアリンク)

レースゲームにおいて一位を目指すには、相手の車体や障害物に接触しないことが最前線を走る鉄則だろう。しかし本作はその真逆をいく。自分の車を相手の車体に思いきり衝突させ、コース内のあらゆるオブジェクトを跳ね飛ばすことが求められるのだ。もちろん一位になることが目的なのだが、“壊す”という行為におよぶことでニトロメーターをチャージ。そしてニトロ全快で車を走らせ、さらにまた破壊、以下繰り返しでトップを目指す。物理エンジンによる破壊表現が凄まじく、コーンやタイヤ、電柱、フェンス、看板からセスナ機に至るまでコース内に存在するオブジェクトはほぼ破壊可能。

破壊されたオブジェクトは現実と同じよう四散し、コース内に散らかりつづける。もちろん車体も左右のドアからボンネットまで剝がれ落ち、最終的には大爆発することも。またフロントガラスからドライバーを飛ばしてのサッカーやバスケ、ボーリングなどをおこなうエキセントリックなミニゲームも収録されている。そう、このゲームには破壊の美学とカオスが詰まっているのだ。
by Nobuya Sato

Flywrench

209円(698円、70%オフ、日本語なし)(Steamストアリンク)

『Flywrench』というゲームは、いざプレイしてみればすぐに理解できるものの言葉で説明するのは少し難しいゲームだ。いわば「重力のあるイライラ棒」のようなゲームだと思って欲しい。ゲームの名前が示す通り、プレイヤーが操る自機は羽ばたくレンチだ。

レンチ君は基本的に何に当たっても死ぬが、自分と同じ色の線は通り抜けることができる。自然状態ではレンチ君は白、「羽ばたき」ボタンであるAボタンを押し込んでいる時は赤、「回転」ボタンであるBボタンを押し込んでいる時は緑になる。それぞれの状態では対応する色の線が通り抜けられるほか、「羽ばたき」は押すごとに上向きの加速度が得られ、「回転」状態ではステージの外周を構成する黄色い線に当たっても死なずに跳ね返るという特徴がある。

以上の3つの状態を使い分けて、ゴールである四角形を目指す。ステージには常に緩やかな重力が働いており、またレンチ君の操作には強烈な慣性が存在する。「羽ばたき」もしくは「回転」のボタンを押し込んでいる間はほとんどスティック操作を受け付けず、慣性に身を任せている状態になる。この非常に独特な操作感に慣れることからこのゲームは始まる。

このゲームは純然たる実力のゲームである。値段の安さとゲーム性的には『Super Hexagon』に近い。ステージ構成としては冥王星というステージ群から始まり、太陽系をじわじわと内向きに進んでいくのだが、操作の習得とギミックの紹介の導線は非常にしっかりしている。冥王星から金星までは天体ごとに新しいギミックが登場し、徐々に操作に慣れていくことができる。しかし本番は水星からであり、金星まではチュートリアルと思ってくれて構わない。水星では今までのすべてのギミックが複合した長いステージが登場し、難易度が急上昇する。

水星と、ラストステージである太陽の難易度は本当に高く、値段の安さも相まって水星で投げるプレイヤーは非常に多い。『Super Hexagon』も、とりあえず買ってみたはいいものの「Hyper Hexagonest」をクリアしないまま終わっているという方は非常に多いのではないだろうか。しかし、こういったゲームの値段の安さに惑わされず、是非腰を据えて最後まで取り組んでみて欲しい。得られる達成感は、苦労した分だけ上乗せされるのであり、それはゲームという娯楽の原点でもあるのだから。
by Mizuki Kashiwagi

Hylics

149円(298円、50%オフ、日本語なし)(Steamストアリンク)

『Hylics』は、「a recreational program with light JRPG elements」(JRPGの要素を軽く散りばめた娯楽プログラム)である。Steamストアのゲーム紹介からそのまま抜粋。ゲームですらないのか?いや、これは確かにゲームではある。だが同時にアート作品でもあるし、娯楽プログラムでもあるのだろう。いわゆるそういうタイプの作品である。通称「遊べるプログレアルバムジャケット」。

日本語には対応していないが、英語力がなくても全く問題ない。テキストも、土地の名前も、ほぼランダム生成だからだ。グラフィックはいわゆるクレイアートで非常に凝っているのだが、SAN値が下がるのであまり凝視はしないほうがいいだろう。JRPG要素として、徘徊する敵と接触するとコマンド選択式の戦闘が始まるシンボルエンカウント方式をとっているが、マップ上のNPCが敵シンボルなのか会話できる友好NPCなのかを判別することがそもそも難しい。やたら動いている奴は大体敵である。また、経験値とレベルアップの要素は存在せず戦闘することに特にメリットはない。新しい技はテレビで覚える。ただし全滅することによって初めていけるマップがあるので負ける意味はある。

基本的に恐ろしく不親切かつ脈絡がないため、何をすればよくわからない事が多いが、適当に探索していれば大体進む。この不可解な世界観をうろつくこと自体がこのゲームの提供する得難い体験(?)であるので、あまり深く考えずに雰囲気に身を任せてプレイするのがいいだろう。ゆめにっきに近いかもしれない。ただし明確にラスボスとクリアは存在する。

この手の「奇作」が好きな人はたまらないと思うので、ちょっと変なジュースのペットボトルを買うくらいの気持ちで手にとって見て欲しい。ちなみにRPGツクールVX製。今夏に続編も出る予定らしい。
by Mizuki Kashiwagi

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https://automaton-media.com/articles/columnjp/20190701-96290/

2019-07-01 10:14:21Z
52781793337034

「Steamサマーセール 2019」でオススメしたいゲーム11選。あなたがまだ知らない(かもしれない)光るゲームたち - AUTOMATON

PCゲーム配信プラットフォームSteamにて、サマーセールが開催中だ。実施期間は日本時間2019年6月26日から2019年7月10日午前2時まで。大量の作品が値引き対象となっており、どのタイトルを買うべきか悩んでいる方も多いだろう。そこで、AUTOMATONライター陣が、Steamサマーセール 2019 で購入をおすすめしたいタイトルを計11本紹介する。大作や網羅的な紹介は別サイトにお任せするとして、インディーゲームを中心にライターがそれぞれ個人的に気に入っているタイトルを熱烈にチョイスしてもらった。本稿にて自分に合ったタイトルを見つけてもらえれば幸いだ。

「fault」シリーズ

『fault – milestone one』444円(1480円、70%オフ、日本語あり)(Steamストアリンク)
『fault – milestone two side: above』592円(1480円、60%オフ、日本語あり)(Steamストアリンク)

マナクラフトと呼ばれる技術が発展した世界を舞台に、少女たちの冒険を紡ぐファンタジーノベルゲーム。ルゼンハイド王家の守護を歴任してきた名家の娘にして、2つのマナをマスターしたデュアルクラフター、リトナ=ラインヴァスタがルゼンハイド城襲撃の渦中、危機を逃れるため守護対象である王家の姫セルフィーネ=ルゼンハイドと共に転移し、二人がマナの薄い土地───世界の裏側からの帰還を目指して旅をする物語だ。

マナクラフトは平たくいって魔法のことだが、本作の魔法にはルールがあり、万能には程遠い一つの技術に過ぎない。マナの薄い土地に飛んでしまったせいで、優れたクラフターであるリトナには重い足枷が付きまとうし、ルゼンハイド城を襲った敵は強大で目的も不明と、問題は山積みだ。そんな状況の中、1作目『fault – milestone one』では緊張感の高いバトルシーンから始まり、転移した直後の混乱から、カディナ市を去るまでの物語が、2作目『fault – milestone two side: above』では、ピスカンタ国を舞台に繰り広げられる騒動が描かれている。プレイ時間は合わせて6時間程度。テンポよく進んでいく物語と、ルールありのファンタジーを成り立たせる世界設定の数々。キャラクターを表情豊かに描くイラストが本作の魅力となる。

『fault – milestone one』は2013年の作品であり少々古いが、コンシューマーへのリリース準備も兼ねてアップデートが行われており、2018年にビジュアル面が強化。シナリオはテンポが良い余り丁寧さに欠ける部分もあるが、粗い以上に熱いので、3作目にして作中作童話を描くスピンオフ『Mhakna Gramura and Fairy Bell』と、2019年リリース予定の4作目にして前日譚『fault – SILENCE THE PEDANT』も合わせて、ノベルゲームに抵抗がない方は遊んでみてはどうだろうか。
by Keiichi Yokoyama

The Painscreek Killing

792円(1980円、60%オフ、日本語あり)(Steamストアリンク)

探偵が好きだ。不可能に思える密室殺人。不可解に見える状況証拠。不可避に訪れる数々の事件を華麗に解き明かし、真相を詳らかにしてみせる、そんな名探偵が好きだった。『The Painscreek Killing』は、地道な調査を元に未解決事件の真相を解き明かすミステリーADV。事件をきっかけに人が居なくなってしまった1999年の「ペインスクリーク」を舞台に、プレイヤーはハワードタイムズの記者となって、1995年に起こったビビアン・ロバーツ殺人事件と、それにまつわる「ペインスクリーク」の謎に挑戦できるゲームだ。

ゴーストタウンとなった「ペインスクリーク」の町が調査可能なエリアとして用意されていて、全ての家に入れるわけではないものの、元市長の邸宅や廃病院、教会などは引き出しまで探索可能。膨大なエリアの中を自由に歩き回り、人のプライベートに土足で上がり込んでは日記やメモに目を通し、真実に一歩ずつ近づいていけるようになっている。頭の中に描いた推理が、証拠が集まるにつれて形を少しずつ変えて、事件の全容が見えてくる感覚は、得難いものがある。またゲーム終盤には、本作がゲームであったことを思い出させる刺激的な演出が用意されていた。

一方で、本作のゲームプレイはとにかく地味。シラミつぶしに手がかりを探し、全ての証拠を確かめていくのは事件を追うものの姿勢としては正しいが、煩わしい側面もあり古いアドベンチャーゲームを想起させる。あちこちに鍵がかかっており、探索漏れで鍵を取得し損ねると、途端に地獄が見える点も辛く、万人にはオススメ出来ない。もしプレイするなら、その際は丁寧な探索を心がけ、カメラを使って気になるものはとにかく撮影することと、何らかのメモを用意することを推奨したい。
by Keiichi Yokoyama

Super Rad Raygun

130円(520円、75%オフ、日本語なし)(Steamストアリンク)

『Super Rad Raygun』は、ゲームボーイ愛あふれるアクションゲームだ。ゲームボーイの液晶画面を思わせる4階調のモノクログラフィックを採用し、縦解像度も当時に倣い144p。そして、ゲームボーイ本体のような体をした主人公のロボットRad Raygunを開発したのは、ゲームボーイの生みの親・横井軍平氏そっくりのYokoi博士である。

一方、そのゲームプレイは『ロックマン』風。腕から撃つショットで敵を倒し、見覚えあるポーズでジャンプしながらステージを進み、最後にボスと戦う。パワーアップアイテムを獲得すると、ショットなどのアップグレードや、スライディングなどのアビリティを覚えることが可能。ダウングレードして割り当て直すこともできるため、ステージに合わせて調整すると良いだろう。なお各アクションはバッテリーを消費し、残量が少なくなると、電池切れ間近のゲームボーイのように画面が薄くなっていく。

本作は、Xbox 360向けに発売された『Rad Raygun』の拡張版で、開発元TRU FUN Entertainmentについては個人的に当時から興味を持って見てきた。しかし、今年の8月いっぱいで閉鎖してしまうそうで、本作もSteamでの販売を終了するとのこと。最後のセールということでぜひ。
by Taijiro Yamanaka

Katana Zero

1140円(1520円、20%オフ、日本語あり)(Steamストアリンク)

サムライ、ドラッグ、サイエンス・フィクション。美麗なピクセルアート群に、VHS機器でレトロウェイヴドラマを再生しているかのような映像演出。パズル的爽快感と視覚的美しさが同居する「時間停止」と「一撃死」を融合させた戦闘システム。とにかく製作者自身が好きと考えたあらゆる概念を詰め込めるだけ詰め込んだであろうこの『Katana Zero』は、決して万人に勧められる作品ではないが、万人に勧めたい欲求に駆られてしまうアンビバレンツを孕んでいる。

その様相は決して洗練された一つの作品とはなってはおらず、アブラニンニクヤサイマシマシ、食らい尽くせるなら食ってみろと言わんばかりの悍ましさだ。しかし一度プレイを初めてしまえばボタンを動かす手が止まらなくなることだろう。スピードランモードやハードモードが実装された今でもリプレイ性は薄く、記憶と現実を主題に掲げる秀逸な物語はゼロの文字が指す通りに終わる。静のドラマと動なゲームのパートバランスは完全に崩れ、正直ボリュームも少ない。だがめちゃくちゃ面白いものは面白いのである。一時的で構わない、濃厚なトリップ体験がしたいという方におすすめの一本だ。
by Takayuki Sawahata

The friends of Ringo Ishikawa

1043円(1490円、30%オフ、日本語あり)(Steamストアリンク)

授業をサボって掴み取った自由があんなにも狭くちっぽけなものだったと知ったのは、私が上京を果たし、一人暮らしをはじめた頃だった。

『The friends of Ringo Ishikawa』は、オープンワールドというシステムを逆手にとり、少年少女が心の内に抱く世界の豊かさとその矮小さを巧みに描くことに成功した、ジュブナイル2Dアドベンチャーである。プレイヤーは不良グループのリーダー「リンゴ」として、枷に嵌らない「自由気まま」な学生生活を送ることができる。ジムに通って体を鍛え、くにおくんライクな喧嘩に勤しむのもよし。一日中机に齧りつき、金目当てで奨学生になるのも良い。怪しげなバーに出入りして火遊びするのもいいだろう。腹が減ったらバイトして稼いだ金で飯をたらふく食い、ゲームして本を読んで寝る。なんて充実した毎日。自由な世界。だがリンゴは知る由も無いのだ。いや、目を逸し続けていただけなのかもしれない。世界の外側と、永遠の非実在。大人になるということ。昨晩のTV番組がどうで、週刊雑誌の中身がどうで、誰と誰が付き合っていて…それが世界の全てだった時代は誰にでもあったはずだ。青春が生む輝きと影を体現する傑作を、この機会に是非。
by Takayuki Sawahata

トラブル☆ウィッチーズ Origin ~アマルガムの娘たち~

245円(980円、75%オフ、日本語あり)(Steamストアリンク)

今年も夏のシューティングゲーム祭の時期がやってきましたね。 というわけで今回紹介するSTGは『トラブル☆ウィッチーズ Origin ~アマルガムの娘たち~』です。
本作は多数のSTGを生みだしてきたインディースタジオであるスタジオシエスタが制作する横スクロール弾幕シューティング。 2007年に同人ゲームとして発売されてから、Xbox360版、アーケード版、そしてSteam版とバージョンアップを繰り返し完成度を高めてきた作品で、『コットン』のようなファンタジー世界観の可愛らしいグラフィックと、そのキャッチーさを裏切らない遊び易さが特徴です。 自機となる魔女たちはデフォルトでも5体、DLCキャラも含めれば10体以上。 全員にストーリーとボスとの掛け合いがフルボイスで用意されており、ボリュームは十分すぎるほど。 彼女たちの使う「魔方陣」は敵弾をせき止め、錬金して消すことができるので、弾避けに慣れていなくても意外となんとかなります。 また、ショップでの買い物要素があるのもポイントで、魔法カードとして一定時間発動できる強力な攻撃を購入できます。 雑に使ってザコを蹴散らしてもよし、パターンを作って戦略的に利用するのもよしのナイスなシステムです。 STG初心者にもおすすめのサクっと遊べるSTG、これが245円は買いです。
by Takumi Kuriki

Closure

98円(980円、90%オフ、日本語なし)(Steamストアリンク)

100円以下で買える横スクロールのパズルゲーム。ステージには光と闇しかなく、闇は虚無であり、無限に続く奈落だ。そこは量子論的な世界であり、光をあてて観測することによって、はじめて足場は現れる。光に照らされていた時には確かに存在した足場も、闇の中では存在しない。ひとたび闇に包まれれば、プレイヤーはたちまち闇の深淵に転落死することになる。まさに「一寸先は闇」だ。プレイヤーは様々な光源を持ち歩き、あるいは方向を変えながら、暗闇の中で、不確かな自分の足場を一歩ずつ踏み固めていくことになる。暗闇はプレイヤーに死をもたらすばかりではない。立ちはだかる壁も、光に照らされていない限り、そこには存在しない。光の位置をうまく調整することで壁を乗り越えることもできる。ボリュームは膨大で、闇はどこまでも広がっている。

古いゲームなので、4Kモニターでの表示では不具合が出るようだ。Closure.exeのプロパティから、互換性タブを選択し、高DPI設定の変更から、高DPIスケール設定の上書きにチェックを入れることで問題なくプレイできる。日本語対応ではないが英語は設定画面のみ。プレイにはなんの支障もない。
by Masahiro Yonehara

Nation Red

67円(198円、66%オフ、日本語あり)(Steamストアリンク)

100円以下で買えるトリガーハッピーなトップダウンシューター。群がるゾンビたちを迎え撃ち、血の海に沈めるだけのゲーム。頭をカラにして数分間で楽しめる手軽さが売りだ。1ゲーム2、3分楽しむ間に、豊富な武器と100種のパークが次々にドロップする。ミニガンや火炎放射器など、殺傷力の高い武器を使い続けると、無性に楽しい。ワンプレイが短くテンポが良いため、気がつけば繰り返しリトライしてしまう中毒性がある。全18ステージにミッションモード、サバイバルモード、フリープレイモード、バリケードモードと4種のゲームモードがある。もし付き合ってくれる仲間がいれば、ローカル&オンライン協力プレイにも対応している。

「足の遅いゾンビになぜ人間が追い詰められるのか?」と疑問を持ったことはないだろうか。本作は鈍くさいゾンビが俊敏な人間を追い詰めることができる理由を教えてくれる。生き延びるのは容易ではない。古いゲームなので、環境によって不具合が発生するようだ。筆者の環境ではNationRed.exeのプロパティから、互換性タブを選択し、互換モードにチェックを入れることで、問題なくプレイ可能だった。数多の類似ゾンビシューターのなかで、長年にわたってお気に入りの一本である。
by Masahiro Yonehara

FlatOut: Ultimate Carnage

396円(1980円、80%オフ、日本語なし)(Steamストアリンク)

レースゲームにおいて一位を目指すには、相手の車体や障害物に接触しないことが最前線を走る鉄則だろう。しかし本作はその真逆をいく。自分の車を相手の車体に思いきり衝突させ、コース内のあらゆるオブジェクトを跳ね飛ばすことが求められるのだ。もちろん一位になることが目的なのだが、“壊す”という行為におよぶことでニトロメーターをチャージ。そしてニトロ全快で車を走らせ、さらにまた破壊、以下繰り返しでトップを目指す。物理エンジンによる破壊表現が凄まじく、コーンやタイヤ、電柱、フェンス、看板からセスナ機に至るまでコース内に存在するオブジェクトはほぼ破壊可能。

破壊されたオブジェクトは現実と同じよう四散し、コース内に散らかりつづける。もちろん車体も左右のドアからボンネットまで剝がれ落ち、最終的には大爆発することも。またフロントガラスからドライバーを飛ばしてのサッカーやバスケ、ボーリングなどをおこなうエキセントリックなミニゲームも収録されている。そう、このゲームには破壊の美学とカオスが詰まっているのだ。
by Nobuya Sato

Flywrench

209円(698円、70%オフ、日本語なし)(Steamストアリンク)

『Flywrench』というゲームは、いざプレイしてみればすぐに理解できるものの言葉で説明するのは少し難しいゲームだ。いわば「重力のあるイライラ棒」のようなゲームだと思って欲しい。ゲームの名前が示す通り、プレイヤーが操る自機は羽ばたくレンチだ。

レンチ君は基本的に何に当たっても死ぬが、自分と同じ色の線は通り抜けることができる。自然状態ではレンチ君は白、「羽ばたき」ボタンであるAボタンを押し込んでいる時は赤、「回転」ボタンであるBボタンを押し込んでいる時は緑になる。それぞれの状態では対応する色の線が通り抜けられるほか、「羽ばたき」は押すごとに上向きの加速度が得られ、「回転」状態ではステージの外周を構成する黄色い線に当たっても死なずに跳ね返るという特徴がある。

以上の3つの状態を使い分けて、ゴールである四角形を目指す。ステージには常に緩やかな重力が働いており、またレンチ君の操作には強烈な慣性が存在する。「羽ばたき」もしくは「回転」のボタンを押し込んでいる間はほとんどスティック操作を受け付けず、慣性に身を任せている状態になる。この非常に独特な操作感に慣れることからこのゲームは始まる。

このゲームは純然たる実力のゲームである。値段の安さとゲーム性的には『Super Hexagon』に近い。ステージ構成としては冥王星というステージ群から始まり、太陽系をじわじわと内向きに進んでいくのだが、操作の習得とギミックの紹介の導線は非常にしっかりしている。冥王星から金星までは天体ごとに新しいギミックが登場し、徐々に操作に慣れていくことができる。しかし本番は水星からであり、金星まではチュートリアルと思ってくれて構わない。水星では今までのすべてのギミックが複合した長いステージが登場し、難易度が急上昇する。

水星と、ラストステージである太陽の難易度は本当に高く、値段の安さも相まって水星で投げるプレイヤーは非常に多い。『Super Hexagon』も、とりあえず買ってみたはいいものの「Hyper Hexagonest」をクリアしないまま終わっているという方は非常に多いのではないだろうか。しかし、こういったゲームの値段の安さに惑わされず、是非腰を据えて最後まで取り組んでみて欲しい。得られる達成感は、苦労した分だけ上乗せされるのであり、それはゲームという娯楽の原点でもあるのだから。
by Mizuki Kashiwagi

Hylics

149円(298円、50%オフ、日本語なし)(Steamストアリンク)

『Hylics』は、「a recreational program with light JRPG elements」(JRPGの要素を軽く散りばめた娯楽プログラム)である。Steamストアのゲーム紹介からそのまま抜粋。ゲームですらないのか?いや、これは確かにゲームではある。だが同時にアート作品でもあるし、娯楽プログラムでもあるのだろう。いわゆるそういうタイプの作品である。通称「遊べるプログレアルバムジャケット」。

日本語には対応していないが、英語力がなくても全く問題ない。テキストも、土地の名前も、ほぼランダム生成だからだ。グラフィックはいわゆるクレイアートで非常に凝っているのだが、SAN値が下がるのであまり凝視はしないほうがいいだろう。JRPG要素として、徘徊する敵と接触するとコマンド選択式の戦闘が始まるシンボルエンカウント方式をとっているが、マップ上のNPCが敵シンボルなのか会話できる友好NPCなのかを判別することがそもそも難しい。やたら動いている奴は大体敵である。また、経験値とレベルアップの要素は存在せず戦闘することに特にメリットはない。新しい技はテレビで覚える。ただし全滅することによって初めていけるマップがあるので負ける意味はある。

基本的に恐ろしく不親切かつ脈絡がないため、何をすればよくわからない事が多いが、適当に探索していれば大体進む。この不可解な世界観をうろつくこと自体がこのゲームの提供する得難い体験(?)であるので、あまり深く考えずに雰囲気に身を任せてプレイするのがいいだろう。ゆめにっきに近いかもしれない。ただし明確にラスボスとクリアは存在する。

この手の「奇作」が好きな人はたまらないと思うので、ちょっと変なジュースのペットボトルを買うくらいの気持ちで手にとって見て欲しい。ちなみにRPGツクールVX製。今夏に続編も出る予定らしい。
by Mizuki Kashiwagi

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2019-07-01 09:55:07Z
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冥王星をめぐる12年間の戦い。NASA、大型惑星探査選定の舞台裏(秋山文野) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース

2019年6月、NASAは土星の衛星タイタンを飛行探査する「ドラゴンフライ」計画を選定した。もう一案の彗星サンプルリターンミッションCAESARと最終候補2案の選定から2年間をかけ、科学的成果やミッションの実現性が審査された結果の選定だ。開発費の総額8億5000万ドル(約920億円)という大型探査を勝ち取ったのは、ジョンズ・ホプキンス大学応用物理学研究所(APL)だ。

ニュー・ホライズンズ計画の主任研究員(PI)アラン・スターン博士の著書『Chasing New Horizons: Inside the Epic First Mission to Pluto』
ニュー・ホライズンズ計画の主任研究員(PI)アラン・スターン博士の著書『Chasing New Horizons: Inside the Epic First Mission to Pluto』

これまで冥王星とカイパーベルト天体探査機ニュー・ホライズンズ、水星探査機メッセンジャー、太陽探査機パーカー・ソーラー・プローブの実績を持つAPLだが、宇宙探査の歴史は科学者間の激しい競争と政治的駆け引きの舞台でもある。NASAの中核であるジェット推進研究所(JPL)を制して、2001年にニュー・ホライズンズ計画をAPLが勝ち取った際に何があったのか。計画の主任研究員(PI)で、現在はアメリカ惑星科学会の大スターでもあるアラン・スターン博士の著書『Chasing New Horizons: Inside the Epic First Mission to Pluto』から、宇宙科学の舞台裏をうかがってみよう。

秘密結社から、NASAのトッププライオリティへ

アラン・スターンは、世界初の人工衛星スプートニク1号が打ち上げられた1957年生まれ。アポロ計画を始め宇宙探査に憧れ、中でも無人の惑星探査に惹かれて、ボイジャー計画でも訪れていなかった冥王星を生涯の目標と定めて研究を開始した。

1989年、コロラド大学で天体物理学の博士号を取得したアランは、「冥王星結社」と呼ばれていた研究仲間と「ボイジャーが成功した今、なぜ冥王星をターゲットにして太陽系の惑星をすべて探査しないのか?」NASAを相手にブチ上げる。驚いたことにNASAは「ならば、探査計画を作ってほしい」と依頼してきた。

1991年、プルート360計画を立ち上げたころのアラン・スターン博士と、ボイジャーサイエンスチームの研究者で冥王星結社の仲間となったフラン・バグナル博士。Credit: Dale Cruikshank
1991年、プルート360計画を立ち上げたころのアラン・スターン博士と、ボイジャーサイエンスチームの研究者で冥王星結社の仲間となったフラン・バグナル博士。Credit: Dale Cruikshank

アランたちは、「Pluto 350(プルート350)」という探査計画を作成する。探査機の正味の重量は350キログラム。土星探査機カッシーニ・ホイヘンスや木星探査機ガリレオといった当時の大型探査機よりは小型だが、十分な観測機器を備え、木星よりも遠い冥王星を短期間で探査できる設計だった。

1990年代に入って、プルート350計画はNASAで評価され、太陽系探査小委員会とさらに上級の諮問委員会にかけられることになる。太陽系探査小委員会のトップ、ウェス・ハントレスはNASAのジェット推進研究所(JPL)で経験を積んだ人物で、「冥王星はNASAのトッププライオリティにふさわしい」と推薦してくれた。

当時は、冥王星を探査するしかない! という機運が高まっていった時期だった。70年代には、メタンの大気を持っていること、「カロン」という衛星を持ち、太陽系の惑星で初めて二重星(連星)であることがわかった。80年代には、海王星よりも遠い領域に「惑星の材料」といわれる小さな天体が多い「(エッジワース・)カイパーベルト」が広がっており、冥王星はその代表かもしれないと考えられ始めた。90年代に入ると、理論上の存在だったカイパーベルト天体が次々と見つかりはじめた。

※現在、冥王星は「惑星」の分類から外れて準惑星となっている。

探査の機運が盛り上がったのはよいが、計画はアランたちの構想を超えて膨らみ始める。小委員会は、「探査機の重量を10倍にしよう」と言い出した。1960年代に金星、火星、水星を探査して大活躍したJPLのマリナー号の名前を取って「マリナー・マークII」という探査機を作り、これで冥王星へ行こうというのだ。マリナー・マークIIは、本体が2トンを超える土星探査機カッシーニをベースとしていて、必然的に超大型。費用は20億ドルもかかる。クリスマスツリーのようにあれもこれも盛り込まれたプランを、アランは「こんな屋形船はいらない」と内心嫌っていた。

そんなとき、ジョージ・W・ブッシュ大統領の指名でNASAに新任のダン・ゴールディン長官が就任する。ゴールディン長官の有名なスローガンは「ファスター、ベター、チーパー」という。より早く、より良く、そしてより安くの理念のもと、リスクを取ってでも宇宙探査の予算を節約せよ、と言いはじめた。早速、冥王星探査をより早く安くしようというプランをJPLのエンジニアが考え出した。

ジェット推進研究所とは、カリフォルニア工科大学の航空宇宙研究グループに母体を持つ研究所だ。NASA設立時からの中核研究拠点で、アメリカ初の人工衛星エクスプローラー1号、ボイジャー探査機、バイキング火星探査機、火星ローバー「キュリオシティ」などを成功させ、数々の傑作宇宙探査機を生み出している。経験を積んだ科学者、エンジニアが多く所属している。

JPLの若きエンジニア、ステーシー・ワインスタインとロブ・スターレは、重量わずか35キログラムという冥王星探査機「プルート・ファスト・フライバイ」を考案した。小さな探査機で余ったロケットの能力を目いっぱい加速に使い、冥王星までの旅を短く早くする。ロブは、アカデミー賞の授賞式に出席するためロサンゼルスを訪れていたゴールディン長官へ、画期的な探査プランだとプルート・ファスト・フライバイのアイディアを直接売り込んだ。

トップへの直訴が功を奏して、ゴールディン長官はプルート・ファスト・フライバイ案を気に入る。だが、実際に探査機を設計してみると、35キログラムどころか重量は164キログラムに膨らんだ。観測機器は2つしか積めず、コスト見積もりは当初の4億ドルから2.5倍の10億ドルになった。長官は失望し、冥王星ミッションは続けるものの、アランたちも含めNASA本部の直属組織で監督すると言いはじめた。さらにまずいことに、1993年には火星探査機マーズ・オブザーバーがミッションに失敗して消失する。1994年にNASAの惑星探査予算を増額しない方針が出され、コストの成約はどんどんきつくなっていった。

ローグ・サイエンティスト、モスクワへ行く

アランは、ソ連崩壊から間もないロシアを巻き込もうという奇策を考え出す。ソ連時代に培った探査機開発の経験と大型ロケット、プロトンを使い、アメリカのロケットより低コストで冥王星探査機を打ち上げようというのだ。独断でモスクワを訪問したアランは「ローグ・サイエンティスト」とまで呼ばれたが、前例のないロシアとのコラボレーションにNASA本部も内心は乗り気だった。

だが、法律の壁が厚かった。NASAのような国立の機関はロシアから直接ロケットを購入できないため、ドイツなど第三国を介さなくてはならず、想定よりもコストが膨らむ。また、太陽電池パネルが使えない冥王星探査には、エネルギー源として原子力電池が欠かせない。米国製の原子力電池をロシアのロケットに搭載することは、国防総省の許可が下りないとわかった。

1990年代後半、アランたちは少額の予算に歯噛みしながら冥王星探査のコンセプトスタディを続ける日々が続いた。ようやくカイパーベルト天体への関心の高まりととともに、冥王星とカイパーベルト天体探査という科学的目標を合わせ「プルート・カイパー・エクスプレス:PKE」コンセプトとして実現しようという案が立ち上がる。

NASAは、PKE探査機に搭載する観測機器のコンペティションを開催することになった。機器を提案するチームは全米の研究機関と大学からなる混成チームで、そのリーダーは冥王星探査計画のPI(主任研究員)となる。実質的に冥王星探査の選抜コンペだ。ここで負けたら冥王星探査の主流には入れない。

冥王星結社からの仲間と共に、アランはチームを結成し1年半かけてプロポーザル(提案書)の作成を進めた。対抗チームには、ボイジャー計画以来のベテランとアメリカ地質調査所(USGS)の科学者、エンジニアが揃った強力なチームがいる。アランは、惑星地質学の父といわれるUSGSの伝説的エンジニア、ユージーン・シューメイカー博士に協力を仰いだ。当時シューメイカー博士は69歳で、実際の探査が実現する15年、20年後には90歳近くになる。それでもシューメイカー博士は「こんな面白いもの、見過ごせるか!」と協力してくれた。

冥王星ミッションを救え!

悲しいことにシューメイカー博士は地質学の調査中に69歳で事故のため亡くなった。だが、その魂の入った、冥王星観測カメラのプロポーザルは2000年春に開催されたコンペで有力候補となった。内々に選定の知らせも届いた。にもかかわらず、冥王星探査に最大の危機が訪れる。NASAの太陽系探査小委員会のトップ、エド・ワイラーが「冥王星探査計画をすべて中止し、2020年代まで一切の検討もしない」と決定したというのだ。

この背景にあったのが、またもやJPLだった。ワイラーは、PKE探査機の予算を全体で7億ドルまでと考えていた。2000年当時の金額で約740億円だ。そこでJPLに予算の見積もりを依頼したところ、2倍以上の15億ドル(約1600億円)かかるという。あまりの予算超過に、NASAトップは冥王星探査計画に及び腰になってしまったのだ。

アランをはじめ、冥王星の研究者たちは激怒し、そして絶対に諦めなかった。これまで培ってきた研究を無にさせたりはしない。研究者たちは全米のメディアに公開書簡を送り、「JPLの見積もりが高額すぎたという理由ですべてを投げ出すのは不当だ」と訴えた。カール・セーガン博士が設立した惑星科学団体、惑星協会はNASAに探査中止の撤回を求める意見書送付キャンペーンを展開。1万通を超える怒りの手紙が届いた。17歳の高校生が独自に「冥王星ミッションを救え!」というWebサイトを立ち上げメディアの注目を集めるなど、冥王星探査支持の世論が激しく盛り上がった。

しかも、期限が迫っている。地球から45億キロメートル以上離れた冥王星に到達するには、木星の重力を利用して探査機を加速する木星スイングバイが欠かせない。軌道の関係で、木星スイングバイを行うには、2002年から2006年の間に探査機を打ち上げる必要があった。

NASAはあらゆる方面から批判され、ついに考えを変えた。2020年11月、太陽系探査小委員会のトップがある研究所を訪れる。ジョンズ・ホプキンス大学応用物理学研究所(APL)は、宇宙線の専門家トム・クリミジス博士を擁する高度な研究所だ。クリミジスは、JPLが冥王星探査は高額の費用がかかる、と説明する根拠に疑問をいだいていた。木星を通過する際、強い放射線から探査機を守るために機器に分厚いシールドを必要とするため、大きく重く高コストになってしまうという。だがクリミジスは、「冥王星探査機はボイジャーよりはるかに速く木星を通過するのに、何でこんなにガッチリ覆わなくてはならないんだ。バカげている」と考えていた。

この考えが正しければ、冥王星探査機はJPLの見積もり15億ドルの3分の1で実現できる。当時、APLはまだ大型惑星探査を実施したことはなかったが、小惑星エロスの探査を行ったNEARという実績がある。しかもスケジュールを前倒しで実施し、3000万ドルも節約することができた。クリミジスは秘密裏にわずか10日間のプロトタイプデザインとコスト計画のスタディを立ち上げた。2000年11月末にできあがったのが、後にニュー・ホライズンズとなるコンセプトだ。土星探査機カッシーニの予備部品だったプルトニウム原子力電池を使い、木星フライバイの期間中に打ち上げられる。全コストは5億ドル以下になる。

冥王星に接近するニュー・ホライズンズ探査機を見守るAPLのチーム。中央はアラン・スターン博士。Credits: NASA/Bill Ingalls
冥王星に接近するニュー・ホライズンズ探査機を見守るAPLのチーム。中央はアラン・スターン博士。Credits: NASA/Bill Ingalls

2000年12月、アランのところに、NASAが冥王星計画を再開するという知らせが届く。計画主導チームを一新し、APLとJPLをはじめ複数のプロポーザルを競わせるという。90年代からの長い戦いで「ミスター冥王星」として知られていたアランのところには、APLとJPL両方から「リーダーとして迎えたい」という要請があった。アランは、APLの経験が少ないことは気になったものの、JPLのやり方ではコストとスケジュールを守れないとも考えていた。

「投げ出さない。約束するよ」

アランは、APLとJPLのトップそれぞれに「冥王星探査計画を実施するとしたら、自分が唯一のPIなのか。また計画を投げ出さないと約束できるか」と質問した。JPL側の返答は言い訳に終始したが、APLのクリミジスの回答はシンプルだった。「君は唯一人のPIだし、私たちが勝ったら計画は投げ出さない。約束するよ」これで決まった。当時、NASAの中枢であるJPLよりAPLははるかに規模が小さく、政治的な立場も弱かった。しかも、JPLの誘いを蹴った上にJPL案が採択されたら、アラン・スターンの惑星科学者としてのキャリアは終わる。

それでも、アランはAPIを選び、NEARを始めとするAPLの計画で活躍したベテラン、冥王星結社のメンバーと共にプロジェクトチームを結成した。不眠不休で働き、電話帳のように分厚いプロポーザルが完成した。ミッション名も決めなくてはならない。冥王星のP、探査のEなどを含む提案が多かったが、アランは頭文字略語にこだわるのをやめ、意味を持つ名前にしようと考えた。「冥王星を発見したクライド・トンボーの『惑星X』にちなんで『X』はどうだろう。『ニュー・フロンティアーズ』や、アポロ11号にちなんで『ワン・ジャイアント・リープ』は?」迷っている中、ロッキー山脈の地平線を見てアランは「ニュー・ホライズンズ」と決めた。

コストを抑えてミッションを安全に進めるため、木星から冥王星への飛行中に機器を冬眠状態にするプランも決まった。NASAでは初の試みだ。通信性能を抑えてアンテナを小さくする代わりに、観測データを探査機に蓄えて時間をかけて送信することも、コスト削減案として採用した。機器をすべて二重にする冗長化を行わない代わりに、観測機器が複数で相互に機能を補完するように設計し、どれかが壊れても他の機器が観測を引き継げるようにした。

審査は2001年4月に始まり、全5チームが参加した。ニュー・ホライズンズチームは、2組のファイナリストの一方に選ばれた。もう一方はやはりJPLだ。探査機開発にロッキード・マーティンが参加したPOSSEは、ニュー・ホライズンズ同様にコスト削減のため通信性能を落としていたが、飛行期間が長く、11もの観測機器を積んでクリスマスツリー化しつつあった。

2001年10月の最終口頭発表を経て、11月末にアメリカ天文学会の惑星科学部会総会に出席していたアランのもとに、NASAから電話がかかってくる。「おめでとう。ニュー・ホライズンズは冥王星探査ミッションに決定した」アランはPCに駆け寄ってチームにメッセージを送り、それから同じ学会に参加中のトム・クリミジスに知らせた。トムはアランをハグして、それから2人は学会のカンファレンスホールで喜びの踊りをおどったという。

完成したニュー・ホライズンズ探査機とアトラスVロケットによる打ち上げ。Credit: NASA
完成したニュー・ホライズンズ探査機とアトラスVロケットによる打ち上げ。Credit: NASA

この後も、開発段階の苦闘は続き、NASA側からコストとスケジュールに関する厳しい制約が課された。だが、ニュー・ホライズンズは木星フライバイの期限である2006年に無事打ち上げられ、9年間の飛行期間を「冬眠」して放射線の影響を抑え、2015年に無事に冥王星に到着し探査を成功させた。2019年1月には、第2の目標であるカイパーベルト天体「ウルティマ・トゥーレ」を探査し、撮りためた観測データを今もじっくり地球へと送信している。

ニュー・ホライズンズ探査機の重量は、推進剤を除いた本体が388キログラム。多くの政治的駆け引きを勝ち抜いて、大きすぎも小さすぎもしない「プルート350」のコンセプトを守り抜いた結果が最終的な成功につながった。

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2019-07-01 09:00:00Z
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【つくば市】市イメージキャラクター「フックン船長」がLINEスタンプになりました! - 朝日新聞

※ 配信会社から提供された企業や団体等のプレスリリースを原文のまま掲載しており、朝日新聞社が取材・執筆した記事ではありません。お問い合わせは、各情報配信元にお願いいたします。

今年末から国際宇宙ステーションに滞在予定、宇宙飛行士型ふくろうロボットのつくば市イメージキャラクター!

つくば市は、市イメージキャラクター「フックン船長」LINEスタンプの販売を開始しました。

全40種のデザインは、日常で使えるフレーズに加え、つくばの学生等が出先からつくばに戻る際に使うフレーズ「つくばっく」など、ご当地要素も取り入れています。
イラスト・文字は全て、筑波大学芸術専門学群出身でつくば市職員の中林まどか主事が制作。
スタンプの収入は、つくば市の事業に広く役立てられます。

市への愛着度向上やシビックプライド醸成のきっかけとなることを期待するとともに、つくば市のファンづくりや関係人口の創出にも活用していきます。

■発売日:2019年7月1日(月)
■価格:120円(50LINEコイン)
≪LINE STORE クリエイターズスタンプ「フックン船長」で検索!≫
https://line.me/S/sticker/7898743

【つくば市イメージキャラクター フックン船長 について】
市の特徴「自然(フクロウ)」と「科学(ロボット・宇宙飛行士)」をモチーフとした、宇宙飛行士型ふくろうロボットで、宇宙飛行を夢見ています。
筑波研究学園都市建設閣議了解50周年を記念して、2014年2月8日に誕生しました。
昨年8月、今年末にフライトを予定している野口聡一宇宙飛行士の「宇宙飛行記念品」としてフックン船長(ぬいぐるみ)が選定されました。
https://www.city.tsukuba.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/004/646/No102.pdf
誕生5年目にしてフックン船長の夢が実現しようとしています。

南極地域観測隊の昭和基地にも、つくば市民の隊員達に連れられて滞在しています。
今度は宇宙で活躍するフックン船長の応援、よろしくお願いします!
≪フックン船長公式Instagram≫
https://www.instagram.com/hookunsencho/

【付帯情報】
・フックン船長LINEスタンプデザイン一覧
http://itm.news2u.net/items/output/166278/1
・つくば市のこども達に大人気のフックン船長
http://itm.news2u.net/items/output/166278/2
・宇宙飛行記念品に選定されたぬいぐるみ
http://itm.news2u.net/items/output/166278/3
・南極で活動するフックン船長
http://itm.news2u.net/items/output/166278/4

News2uリリース詳細へ

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https://www.asahi.com/and_M/pressrelease/pre_3550837/

2019-07-01 08:38:44Z
CBMiNWh0dHBzOi8vd3d3LmFzYWhpLmNvbS9hbmRfTS9wcmVzc3JlbGVhc2UvcHJlXzM1NTA4Mzcv0gEA

「Steamサマーセール 2019」でオススメしたいゲーム11選。あなたがまだ知らない(かもしれない)光るゲームたち - AUTOMATON

PCゲーム配信プラットフォームSteamにて、サマーセールが開催中だ。実施期間は日本時間2019年6月26日から2019年7月10日午前2時まで。大量の作品が値引き対象となっており、どのタイトルを買うべきか悩んでいる方も多いだろう。そこで、AUTOMATONライター陣が、Steamサマーセール 2019 で購入をおすすめしたいタイトルを計11本紹介する。大作や網羅的な紹介は別サイトにお任せするとして、インディーゲームを中心にライターがそれぞれ個人的に気に入っているタイトルを熱烈にチョイスしてもらった。本稿にて自分に合ったタイトルを見つけてもらえれば幸いだ。

「fault」シリーズ

『fault – milestone one』444円(1480円、70%オフ、日本語あり)(Steamストアリンク)
『fault – milestone two side: above』592円(1480円、60%オフ、日本語あり)(Steamストアリンク)

マナクラフトと呼ばれる技術が発展した世界を舞台に、少女たちの冒険を紡ぐファンタジーノベルゲーム。ルゼンハイド王家の守護を歴任してきた名家の娘にして、2つのマナをマスターしたデュアルクラフター、リトナ=ラインヴァスタがルゼンハイド城襲撃の渦中、危機を逃れるため守護対象である王家の姫セルフィーネ=ルゼンハイドと共に転移し、二人がマナの薄い土地───世界の裏側からの帰還を目指して旅をする物語だ。

マナクラフトは平たくいって魔法のことだが、本作の魔法にはルールがあり、万能には程遠い一つの技術に過ぎない。マナの薄い土地に飛んでしまったせいで、優れたクラフターであるリトナには重い足枷が付きまとうし、ルゼンハイド城を襲った敵は強大で目的も不明と、問題は山積みだ。そんな状況の中、1作目『fault – milestone one』では緊張感の高いバトルシーンから始まり、転移した直後の混乱から、カディナ市を去るまでの物語が、2作目『fault – milestone two side: above』では、ピスカンタ国を舞台に繰り広げられる騒動が描かれている。プレイ時間は合わせて6時間程度。テンポよく進んでいく物語と、ルールありのファンタジーを成り立たせる世界設定の数々。キャラクターを表情豊かに描くイラストが本作の魅力となる。

『fault – milestone one』は2013年の作品であり少々古いが、コンシューマーへのリリース準備も兼ねてアップデートが行われており、2018年にビジュアル面が強化。シナリオはテンポが良い余り丁寧さに欠ける部分もあるが、粗い以上に熱いので、3作目にして作中作童話を描くスピンオフ『Mhakna Gramura and Fairy Bell』と、2019年リリース予定の4作目にして前日譚『fault – SILENCE THE PEDANT』も合わせて、ノベルゲームに抵抗がない方は遊んでみてはどうだろうか。
by Keiichi Yokoyama

The Painscreek Killing

792円(1980円、60%オフ、日本語あり)(Steamストアリンク)

探偵が好きだ。不可能に思える密室殺人。不可解に見える状況証拠。不可避に訪れる数々の事件を華麗に解き明かし、真相を詳らかにしてみせる、そんな名探偵が好きだった。『The Painscreek Killing』は、地道な調査を元に未解決事件の真相を解き明かすミステリーADV。事件をきっかけに人が居なくなってしまった1999年の「ペインスクリーク」を舞台に、プレイヤーはハワードタイムズの記者となって、1995年に起こったビビアン・ロバーツ殺人事件と、それにまつわる「ペインスクリーク」の謎に挑戦できるゲームだ。

ゴーストタウンとなった「ペインスクリーク」の町が調査可能なエリアとして用意されていて、全ての家に入れるわけではないものの、元市長の邸宅や廃病院、教会などは引き出しまで探索可能。膨大なエリアの中を自由に歩き回り、人のプライベートに土足で上がり込んでは日記やメモに目を通し、真実に一歩ずつ近づいていけるようになっている。頭の中に描いた推理が、証拠が集まるにつれて形を少しずつ変えて、事件の全容が見えてくる感覚は、得難いものがある。またゲーム終盤には、本作がゲームであったことを思い出させる刺激的な演出が用意されていた。

一方で、本作のゲームプレイはとにかく地味。シラミつぶしに手がかりを探し、全ての証拠を確かめていくのは事件を追うものの姿勢としては正しいが、煩わしい側面もあり古いアドベンチャーゲームを想起させる。あちこちに鍵がかかっており、探索漏れで鍵を取得し損ねると、途端に地獄が見える点も辛く、万人にはオススメ出来ない。もしプレイするなら、その際は丁寧な探索を心がけ、カメラを使って気になるものはとにかく撮影することと、何らかのメモを用意することを推奨したい。
by Keiichi Yokoyama

Super Rad Raygun

130円(520円、75%オフ、日本語なし)(Steamストアリンク)

『Super Rad Raygun』は、ゲームボーイ愛あふれるアクションゲームだ。ゲームボーイの液晶画面を思わせる4階調のモノクログラフィックを採用し、縦解像度も当時に倣い144p。そして、ゲームボーイ本体のような体をした主人公のロボットRad Raygunを開発したのは、ゲームボーイの生みの親・横井軍平氏そっくりのYokoi博士である。

一方、そのゲームプレイは『ロックマン』風。腕から撃つショットで敵を倒し、見覚えあるポーズでジャンプしながらステージを進み、最後にボスと戦う。パワーアップアイテムを獲得すると、ショットなどのアップグレードや、スライディングなどのアビリティを覚えることが可能。ダウングレードして割り当て直すこともできるため、ステージに合わせて調整すると良いだろう。なお各アクションはバッテリーを消費し、残量が少なくなると、電池切れ間近のゲームボーイのように画面が薄くなっていく。

本作は、Xbox 360向けに発売された『Rad Raygun』の拡張版で、開発元TRU FUN Entertainmentについては個人的に当時から興味を持って見てきた。しかし、今年の8月いっぱいで閉鎖してしまうそうで、本作もSteamでの販売を終了するとのこと。最後のセールということでぜひ。
by Taijiro Yamanaka

Katana Zero

1140円(1520円、20%オフ、日本語あり)(Steamストアリンク)

サムライ、ドラッグ、サイエンス・フィクション。美麗なピクセルアート群に、VHS機器でレトロウェイヴドラマを再生しているかのような映像演出。パズル的爽快感と視覚的美しさが同居する「時間停止」と「一撃死」を融合させた戦闘システム。とにかく製作者自身が好きと考えたあらゆる概念を詰め込めるだけ詰め込んだであろうこの『Katana Zero』は、決して万人に勧められる作品ではないが、万人に勧めたい欲求に駆られてしまうアンビバレンツを孕んでいる。

その様相は決して洗練された一つの作品とはなってはおらず、アブラニンニクヤサイマシマシ、食らい尽くせるなら食ってみろと言わんばかりの悍ましさだ。しかし一度プレイを初めてしまえばボタンを動かす手が止まらなくなることだろう。スピードランモードやハードモードが実装された今でもリプレイ性は薄く、記憶と現実を主題に掲げる秀逸な物語はゼロの文字が指す通りに終わる。静のドラマと動なゲームのパートバランスは完全に崩れ、正直ボリュームも少ない。だがめちゃくちゃ面白いものは面白いのである。一時的で構わない、濃厚なトリップ体験がしたいという方におすすめの一本だ。
by Takayuki Sawahata

The friends of Ringo Ishikawa

1043円(1490円、30%オフ、日本語あり)(Steamストアリンク)

授業をサボって掴み取った自由があんなにも狭くちっぽけなものだったと知ったのは、私が上京を果たし、一人暮らしをはじめた頃だった。

『The friends of Ringo Ishikawa』は、オープンワールドというシステムを逆手にとり、少年少女が心の内に抱く世界の豊かさとその矮小さを巧みに描くことに成功した、ジュブナイル2Dアドベンチャーである。プレイヤーは不良グループのリーダー「リンゴ」として、枷に嵌らない「自由気まま」な学生生活を送ることができる。ジムに通って体を鍛え、くにおくんライクな喧嘩に勤しむのもよし。一日中机に齧りつき、金目当てで奨学生になるのも良い。怪しげなバーに出入りして火遊びするのもいいだろう。腹が減ったらバイトして稼いだ金で飯をたらふく食い、ゲームして本を読んで寝る。なんて充実した毎日。自由な世界。だがリンゴは知る由も無いのだ。いや、目を逸し続けていただけなのかもしれない。世界の外側と、永遠の非実在。大人になるということ。昨晩のTV番組がどうで、週刊雑誌の中身がどうで、誰と誰が付き合っていて…それが世界の全てだった時代は誰にでもあったはずだ。青春が生む輝きと影を体現する傑作を、この機会に是非。
by Takayuki Sawahata

トラブル☆ウィッチーズ Origin ~アマルガムの娘たち~

245円(980円、75%オフ、日本語あり)(Steamストアリンク)

今年も夏のシューティングゲーム祭の時期がやってきましたね。 というわけで今回紹介するSTGは『トラブル☆ウィッチーズ Origin ~アマルガムの娘たち~』です。
本作は多数のSTGを生みだしてきたインディースタジオであるスタジオシエスタが制作する横スクロール弾幕シューティング。 2007年に同人ゲームとして発売されてから、Xbox360版、アーケード版、そしてSteam版とバージョンアップを繰り返し完成度を高めてきた作品で、『コットン』のようなファンタジー世界観の可愛らしいグラフィックと、そのキャッチーさを裏切らない遊び易さが特徴です。 自機となる魔女たちはデフォルトでも5体、DLCキャラも含めれば10体以上。 全員にストーリーとボスとの掛け合いがフルボイスで用意されており、ボリュームは十分すぎるほど。 彼女たちの使う「魔方陣」は敵弾をせき止め、錬金して消すことができるので、弾避けに慣れていなくても意外となんとかなります。 また、ショップでの買い物要素があるのもポイントで、魔法カードとして一定時間発動できる強力な攻撃を購入できます。 雑に使ってザコを蹴散らしてもよし、パターンを作って戦略的に利用するのもよしのナイスなシステムです。 STG初心者にもおすすめのサクっと遊べるSTG、これが245円は買いです。
by Takumi Kuriki

Closure

98円(980円、90%オフ、日本語なし)(Steamストアリンク)

100円以下で買える横スクロールのパズルゲーム。ステージには光と闇しかなく、闇は虚無であり、無限に続く奈落だ。そこは量子論的な世界であり、光をあてて観測することによって、はじめて足場は現れる。光に照らされていた時には確かに存在した足場も、闇の中では存在しない。ひとたび闇に包まれれば、プレイヤーはたちまち闇の深淵に転落死することになる。まさに「一寸先は闇」だ。プレイヤーは様々な光源を持ち歩き、あるいは方向を変えながら、暗闇の中で、不確かな自分の足場を一歩ずつ踏み固めていくことになる。暗闇はプレイヤーに死をもたらすばかりではない。立ちはだかる壁も、光に照らされていない限り、そこには存在しない。光の位置をうまく調整することで壁を乗り越えることもできる。ボリュームは膨大で、闇はどこまでも広がっている。

古いゲームなので、4Kモニターでの表示では不具合が出るようだ。Closure.exeのプロパティから、互換性タブを選択し、高DPI設定の変更から、高DPIスケール設定の上書きにチェックを入れることで問題なくプレイできる。日本語対応ではないが英語は設定画面のみ。プレイにはなんの支障もない。
by Masahiro Yonehara

Nation Red

67円(198円、66%オフ、日本語あり)(Steamストアリンク)

100円以下で買えるトリガーハッピーなトップダウンシューター。群がるゾンビたちを迎え撃ち、血の海に沈めるだけのゲーム。頭をカラにして数分間で楽しめる手軽さが売りだ。1ゲーム2、3分楽しむ間に、豊富な武器と100種のパークが次々にドロップする。ミニガンや火炎放射器など、殺傷力の高い武器を使い続けると、無性に楽しい。ワンプレイが短くテンポが良いため、気がつけば繰り返しリトライしてしまう中毒性がある。全18ステージにミッションモード、サバイバルモード、フリープレイモード、バリケードモードと4種のゲームモードがある。もし付き合ってくれる仲間がいれば、ローカル&オンライン協力プレイにも対応している。

「足の遅いゾンビになぜ人間が追い詰められるのか?」と疑問を持ったことはないだろうか。本作は鈍くさいゾンビが俊敏な人間を追い詰めることができる理由を教えてくれる。生き延びるのは容易ではない。古いゲームなので、環境によって不具合が発生するようだ。筆者の環境ではNationRed.exeのプロパティから、互換性タブを選択し、互換モードにチェックを入れることで、問題なくプレイ可能だった。数多の類似ゾンビシューターのなかで、長年にわたってお気に入りの一本である。
by Masahiro Yonehara

FlatOut: Ultimate Carnage

396円(1980円、80%オフ、日本語なし)(Steamストアリンク)

レースゲームにおいて一位を目指すには、相手の車体や障害物に接触しないことが最前線を走る鉄則だろう。しかし本作はその真逆をいく。自分の車を相手の車体に思いきり衝突させ、コース内のあらゆるオブジェクトを跳ね飛ばすことが求められるのだ。もちろん一位になることが目的なのだが、“壊す”という行為におよぶことでニトロメーターをチャージ。そしてニトロ全快で車を走らせ、さらにまた破壊、以下繰り返しでトップを目指す。物理エンジンによる破壊表現が凄まじく、コーンやタイヤ、電柱、フェンス、看板からセスナ機に至るまでコース内に存在するオブジェクトはほぼ破壊可能。

破壊されたオブジェクトは現実と同じよう四散し、コース内に散らかりつづける。もちろん車体も左右のドアからボンネットまで剝がれ落ち、最終的には大爆発することも。またフロントガラスからドライバーを飛ばしてのサッカーやバスケ、ボーリングなどをおこなうエキセントリックなミニゲームも収録されている。そう、このゲームには破壊の美学とカオスが詰まっているのだ。
by Nobuya Sato

Flywrench

209円(698円、70%オフ、日本語なし)(Steamストアリンク)

『Flywrench』というゲームは、いざプレイしてみればすぐに理解できるものの言葉で説明するのは少し難しいゲームだ。いわば「重力のあるイライラ棒」のようなゲームだと思って欲しい。ゲームの名前が示す通り、プレイヤーが操る自機は羽ばたくレンチだ。

レンチ君は基本的に何に当たっても死ぬが、自分と同じ色の線は通り抜けることができる。自然状態ではレンチ君は白、「羽ばたき」ボタンであるAボタンを押し込んでいる時は赤、「回転」ボタンであるBボタンを押し込んでいる時は緑になる。それぞれの状態では対応する色の線が通り抜けられるほか、「羽ばたき」は押すごとに上向きの加速度が得られ、「回転」状態ではステージの外周を構成する黄色い線に当たっても死なずに跳ね返るという特徴がある。

以上の3つの状態を使い分けて、ゴールである四角形を目指す。ステージには常に緩やかな重力が働いており、またレンチ君の操作には強烈な慣性が存在する。「羽ばたき」もしくは「回転」のボタンを押し込んでいる間はほとんどスティック操作を受け付けず、慣性に身を任せている状態になる。この非常に独特な操作感に慣れることからこのゲームは始まる。

このゲームは純然たる実力のゲームである。値段の安さとゲーム性的には『Super Hexagon』に近い。ステージ構成としては冥王星というステージ群から始まり、太陽系をじわじわと内向きに進んでいくのだが、操作の習得とギミックの紹介の導線は非常にしっかりしている。冥王星から金星までは天体ごとに新しいギミックが登場し、徐々に操作に慣れていくことができる。しかし本番は水星からであり、金星まではチュートリアルと思ってくれて構わない。水星では今までのすべてのギミックが複合した長いステージが登場し、難易度が急上昇する。

水星と、ラストステージである太陽の難易度は本当に高く、値段の安さも相まって水星で投げるプレイヤーは非常に多い。『Super Hexagon』も、とりあえず買ってみたはいいものの「Hyper Hexagonest」をクリアしないまま終わっているという方は非常に多いのではないだろうか。しかし、こういったゲームの値段の安さに惑わされず、是非腰を据えて最後まで取り組んでみて欲しい。得られる達成感は、苦労した分だけ上乗せされるのであり、それはゲームという娯楽の原点でもあるのだから。
by Mizuki Kashiwagi

Hylics

149円(298円、50%オフ、日本語なし)(Steamストアリンク)

『Hylics』は、「a recreational program with light JRPG elements」(JRPGの要素を軽く散りばめた娯楽プログラム)である。Steamストアのゲーム紹介からそのまま抜粋。ゲームですらないのか?いや、これは確かにゲームではある。だが同時にアート作品でもあるし、娯楽プログラムでもあるのだろう。いわゆるそういうタイプの作品である。通称「遊べるプログレアルバムジャケット」。

日本語には対応していないが、英語力がなくても全く問題ない。テキストも、土地の名前も、ほぼランダム生成だからだ。グラフィックはいわゆるクレイアートで非常に凝っているのだが、SAN値が下がるのであまり凝視はしないほうがいいだろう。JRPG要素として、徘徊する敵と接触するとコマンド選択式の戦闘が始まるシンボルエンカウント方式をとっているが、マップ上のNPCが敵シンボルなのか会話できる友好NPCなのかを判別することがそもそも難しい。やたら動いている奴は大体敵である。また、経験値とレベルアップの要素は存在せず戦闘することに特にメリットはない。新しい技はテレビで覚える。ただし全滅することによって初めていけるマップがあるので負ける意味はある。

基本的に恐ろしく不親切かつ脈絡がないため、何をすればよくわからない事が多いが、適当に探索していれば大体進む。この不可解な世界観をうろつくこと自体がこのゲームの提供する得難い体験(?)であるので、あまり深く考えずに雰囲気に身を任せてプレイするのがいいだろう。ゆめにっきに近いかもしれない。ただし明確にラスボスとクリアは存在する。

この手の「奇作」が好きな人はたまらないと思うので、ちょっと変なジュースのペットボトルを買うくらいの気持ちで手にとって見て欲しい。ちなみにRPGツクールVX製。今夏に続編も出る予定らしい。
by Mizuki Kashiwagi

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https://automaton-media.com/articles/columnjp/20190701-96290/

2019-07-01 08:29:11Z
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NASAのDragonflyが海のある土星の月「タイタン」の探査に向かう - TechCrunch Japan

NASAは、次に挑む大きな惑星間ミッション、「Dragonfly」(ドラゴンフライ=トンボ)を発表した。マーズローバー(火星探査車)サイズの飛行探査機を、土星の月であるタイタンの地表に送り込むというもの。タイタンには、生命を育む環境があるのではないかとも期待されている。この探査機は、タイタンの表面をあちこち飛び回り、有機物を豊富に含む地表付近の物質を採取したり、高解像度の画像を地球に送信することになっている。

Dragonflyは、2026年に打ち上げられる。すべてうまくいけば、8年後の2034年にはタイタンに到達する予定だ。もちろん、それまでには、もっと多くの詳しい情報がもたらされるはずだ。

この機体は、もやのかかったようなタイタンの大気の中をパラシュートで下降し、多くの砂丘がある赤道付近に着陸する。表面を調査するためのドリルとプローブを装備し、異郷の地の景観を撮影するための数種類のカメラも、当然ながら備えている。また、ドローンのような複数のローターを備え、飛び上がって移動することができる。

タイタン自体は、Cassini(カッシーニ)のミッションによって、すでに上空から観察されている。また、Huygens(ホイヘンス)探査機が、地表に着陸した実績もある。おそらくHuygensは、まだそこにある。しかしDragonflyによって、この魅惑的な月を、もっとずっと詳しく知ることができるはずだ。

タイタンは不思議な場所だ。表面には川や海があり、有機物も豊富に存在している。部分的には地球に似ているのだ。とはいえ、人間が住めるような環境ではない。まず、川に流れるのは液体のメタンなのだ。メタンの性質を知っている人なら、それが非常に低温であることを意味しているのが分かるだろう。

にもかかわらず、興味深いことに、タイタンは生まれたころの地球に似ているとされる。

「私たちは、タイタンの表面に豊富な有機物があり、しかもそれが非常に複雑な有機物であることを知ってます。太陽光という形のエネルギーもあります。さらに過去には、地表に水があったことも分かっています。そのような要素は、生命の誕生に必要なものなのです。そして、それらがタイタンの地表に揃っていることが分かっているのです」と、主任研究者のElizabeth Turtle氏は述べている。「タイタン上では、何億年もの間、ずっと化学実験が行われてきたようなものです。そしてDragonflyは、その実験結果を取りに行くように設計されました」。

とはいえ、メタンに生息する微生物の生存競争は期待できない。これは、生命が誕生する以前の地球に戻って、どのような条件によって、自己複製能力を持った初期の複雑な分子が生成されるのか、つまり生命の起源の、その元が生まれるのかということを調べるようなものだ。

Dragonflyの1/4スケールの模型を披露する主任研究員のElizabeth Turtle氏

そのためにDragonflyは、ちょうどトンボのように、地表のあちこちを飛び回り、さまざまに異なった場所からデータを収集する。ソファほどの大きさのあるものを飛ばすのは、難しいことのように思えるかもしれない。しかしTurtle氏によれば、タイタンでは地表を走行するよりも、飛び回るほうがずっと簡単なのだという。大気は、地球と同じようにほとんどが窒素だが、地球よりもずっと濃く、重力も地球上よりかなり小さい。そのため、空中を飛ぶというよりも、水中を潜行するのに近いのだ。

Dragonflyのローターが、なぜあれほど小さくて済むのかは、それによって理解できるだろう。もし、あれほどの大きさのものを地球で飛ばすとしたら、もっと大きくて強力なローターをずっと回し続けていなければならない。しかしタイタンでは、これらの小さなローターのうち1つを動かしただけでも、必要に応じて機体の姿勢を変えることができる。ただし、離陸の際には8つすべてのローターを使うし、予備としての意味合いもある。

近いうちに、間違いなくもっと詳しい情報が発表されるはずだ。今回の発表は、Dragonflyの開発や打ち上げなどに関して、今後数年間続くはずのNASAによる大きな発表や解説の、開始の挨拶のようなものに過ぎない。

「この回転翼を持った機体が、土星の最も大きな月の、有機物で満ちた砂漠の上を何マイルも飛行するのは、想像するだけでも素晴らしいことです。あのようなまったく異質な環境を生み出したしくみを探索するのです」と、NASAの科学担当管理官、Thomas Zurbuchen氏は述べている。「タイタンような場所は、太陽系には他のどこにもなく、Dragonflyは他のどんなミッションとも異なったものなのです」。

[原文へ]

(翻訳:Fumihiko Shibata)

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https://jp.techcrunch.com/2019/07/01/2019-06-27-nasas-dragonfly-will-fly-across-the-surface-of-titan-saturns-ocean-moon/

2019-07-01 08:02:20Z
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ベータチャンネルのChrome OS 76に仮想デスクトップ機能。最大4枚の仮想デスクを切り替え可能に - Engadget 日本版


5月に行われた開発者会議Google I/Oで発表されていた、Chrome OSの仮想デスクトップ機能が、ベータチャンネルで配信されているChrome OS 76で利用可能となりました。

仮想デスクトップは、Windowsやmacなどにあるものと同じで、複数のワークスペース(デスク)を作成し、それを適宜切り替えることで画面を広く使えるというもの。

ただ、まだデフォルトでは無効になっており、利用するには「chrome://flags/#enable-virtual-desks」で有効化する必要があります。

有効化後は、タスク一覧の画面から、仮想デスクの作成、切り替えが可能。最大で4枚の仮想デスクを作成できます。

Chromebook virtual desks

なお、いまのところ切り替えには画面操作が必要ですが、ソースコードレベルでは、切り替えのためのショートカットも用意されているとのこと。ただ、残念ながらまだ利用はできません。ショートカットでは、ウィンドウを他の仮想デスクに移動することも可能になるようです。

Chromebookには、11インチ~13インチクラスで解像度が低いものも多いので、仮想デスクトップは待望の機能かもしれません。

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https://japanese.engadget.com/2019/07/01/chrome-os-76-4/

2019-07-01 07:30:00Z
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